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第1章 翔太センセ―いつだって元気よく！―

僕達は一言も喋る事無く、車は目的地に到着してしまった。

來來邸で、美雨センセは、そりゃあもう良く酒を呑んだ。

そんな美雨センセの隣には、英語の糸井先生がいる。
男前で、おしゃれで、帰国子女で、そんでもってちょっぴりエロい糸井先生が、美雨センセの耳元で何か囁く。

｢え～だめやよぅ～｣
呂律の回らない美雨センセが身体をクネクネさせる。
また、何か囁く糸井先生を、
｢無理やよぉ～｣
と頬をピンクに染めて、恥ずかしそうに見上げる美雨センセ。

あー、なんか気分悪い。
僕は、糸井先生にも美雨センセにも、腹が立ってきた。



｢すみません！！ちょっと失礼します。｣
同じ話を繰り返す教頭から、何とか逃れ、僕はトイレに向かった。