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第1章 翔太センセ―いつだって元気よく！―

｢だからね～、美雨センセ～はね～
とっっってもイイコなのよ～。｣

体を前後に揺すりながら、校長が何度目かの力説をする。
普段紳士な校長は、酔うとカマ言葉になるようだ。

校長の自宅は、ちょうど美雨センセの家への通り道だ。立派な門構えの一軒家で、奥さんと２人の娘さんとの４人家族だそうだ。
｢本当いつもすみませんね、この人、お酒弱くって。｣

奥さんに肩を担がれ、また｢ミウセンセ～はね～｣なんて言っている校長は、何だか可愛い。

｢もぉーまったく！！｣なんて、言いつつも、校長の背を優しく撫でてやる奥さん。
(あー何だか素敵なご夫婦だな。)


二人に見送られ、翔太は美雨センセを乗せ、再び車を走らせた。