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サイドストーリー
第3章 数学のセンセイ
「弥生ちゃんがこんな女の子っぽい事珍しいね?」

俺としては嬉しくてつい言った言葉だったけど
弥生ちゃんはさらに涙をぽろぽろ流した。

弥生ちゃん?

「2年前・・・・」

うん?2年前?俺高2?

「昼休みにこっそり智樹にチョコをあげようと思ったら。
裏庭で、誰かが智樹にチョコをあげてた」

ああ~。あれね

「なんか、学生の可愛い告白を見た後、
こんな年上の私が浮かれてチョコをあげるのが急に変に思えて」

うん。

「あげられなかった」

そっか。あの頃、お互いにお互いの立場が苦しかったもんな。

「そのチョコ、俺もらった記憶ないけど?」
「い、家に帰って泣きながら食べちゃった。
去年は・・・智樹が受験でそれどころじゃなかったし」

も~~~~~~~~~・・・・・
弥生ちゃんっっっ!

俺はギュッと弥生ちゃんを抱きしめた。

「イベントなんかどうだっていいんだよ。
弥生ちゃんが覚えててくれればそりゃぁ嬉しいけど。
俺は弥生ちゃんが傍にいてくれるだけで嬉しいんだ」

「う、う、うぅ・・・」

俺のシャツで涙をふく弥生ちゃんが愛しい。

「チョコはあの時も、今日も、これから一生、
弥生ちゃん以外からは受け取らない。約束する」

「う、うん」

「大好きだよ。弥生ちゃん」
「私も」

チョコなんかなくたって。
バレンタインを忘れてたって。

弥生ちゃんは俺の愛を独り占めだよ。

弥生ちゃん。ハッピーバレンタイン♪

俺はそっとチョコ味のキスをした。



END*****



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