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サイドストーリー
第2章 嘘つきは恋の始まり
総務部の入口に山と積まれた小冊子を数人のおねぇさまが囲んでいる。
たった今、印刷を頼んでいる業者から搬入されたもの。
今月の「社内報」だ。
広報が編集して印刷業者に頼んだものを
各部に振り分けるのは総務部の仕事になる。
それを1番のりで見ることが出来るのは総務部の特権。
まぁ・・・・
社長の今月のお言葉とか
業績とか
業種の動きとかは役付き以外はほとんど読んでいない。
皆が楽しみにしているのが
1番最後のページの「今月の社員」
そして・・・・・
年末はいつも人気社員が「オオトリ」としてそのページを飾る。
今年のオオトリは野口さんだ・・・・
なんとなく読むのが気が重い・・・のは私だけだろうか?
ピキッッ!!!
と、音がしたように感じた。
総務のおねぇさま方の眉間や額に怒りマークが・・・・
「谷城さん」
「はい」
「あなた、野口さんに『いや』って言ってるんだ?」
「はい?」
一斉に私に向けられた視線が痛い・・・
「あ・・・の・・・」
「仕事!仕事!」
「今月の社内報は谷城さんが全部配ってね!」
「あ・・あの。私一人でですか?」
「そうよ!」
たった今、印刷を頼んでいる業者から搬入されたもの。
今月の「社内報」だ。
広報が編集して印刷業者に頼んだものを
各部に振り分けるのは総務部の仕事になる。
それを1番のりで見ることが出来るのは総務部の特権。
まぁ・・・・
社長の今月のお言葉とか
業績とか
業種の動きとかは役付き以外はほとんど読んでいない。
皆が楽しみにしているのが
1番最後のページの「今月の社員」
そして・・・・・
年末はいつも人気社員が「オオトリ」としてそのページを飾る。
今年のオオトリは野口さんだ・・・・
なんとなく読むのが気が重い・・・のは私だけだろうか?
ピキッッ!!!
と、音がしたように感じた。
総務のおねぇさま方の眉間や額に怒りマークが・・・・
「谷城さん」
「はい」
「あなた、野口さんに『いや』って言ってるんだ?」
「はい?」
一斉に私に向けられた視線が痛い・・・
「あ・・・の・・・」
「仕事!仕事!」
「今月の社内報は谷城さんが全部配ってね!」
「あ・・あの。私一人でですか?」
「そうよ!」