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サイドストーリー
第18章 キスの花束を
「行かなかった・・・・」

プイッと顔をそむけ、すねているツカサはめっちゃ可愛い♪

「なんで?せっかく勝ったのに」
「紗江子さん来ないから」
「え!理由はメールしたでしょう?」
「うん・・・・」
「たくさん女の子いたじゃない」
「ヤキモチ妬いた?」

・・・・・

う~ん。
正直、妬かなかった。
だって女の子に圧倒されちゃったし。
11歳も下の女の子にヤキモチ妬いても・・・・

「『また』妬かなかったんだ」
「・・・・」

「俺の計画はね?
女の子に囲まれている俺を見て紗江子さんがヤキモチを妬く。
俺がなだめて、打ち上げに行く。
紗江子さんを俺の彼女だってみんなに紹介する。
みんながキレ―な彼女だって俺を羨ましがる。
だったのに・・・・」

え・・・・
すごく細かい計画ですね。

「ヤキモチも妬かない。友達にも紹介できない。サイアク」
「ごめんね。本部長に呼ばれちゃって」

「ずるいよ。俺ばっかり紗江子さんが好きでさ!」

「そんなことないよ。ツカサ。私だってツカサが大好き。
友達には今度紹介して?私、1番綺麗なカッコしていく!
ツカサがみんなに羨ましがられるように」

「紗江子さんはいつも1番綺麗だよ」
そんなことをさらりと言うのに顔は真っ赤なツカサ。

「ふふふ。ありがと。さ。中に入ろうか?寒かったでしょ」
「ん。寒かった」
「二人で祝勝会しよう」

「ベッドの中で?」

ツカサはチュッと音を立てて私にキスをした。



END****

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