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サイドストーリー
第20章 キスマーク②
その男は、今日は会う約束をしていないのに
いきなりウチに来てドカッとソファーに座って
ネクタイを緩めた。

軽く首をフリながら緩めるそのしぐさを
相変わらずカッコいい。
なんて思ってしまう私は、彼女バカだ。

「優衣」

Yシャツの第1ボタンを外して色気を振りまいているその男は
今日は疲れているのかいつもの俺様オーラが心なしか弱い。

「ちょっと、来い」

そんな風に呼ばれれば、渋々「何よ」と言ってみるけど
何かあったんだな。と分かる。

しずかは私を膝の上に載せて
コテンと寄りかからせ髪を撫でた。

「優衣さ。優衣が俺を俺だと意識したのって、
プレスリリースの前準備のうち合わせだよな」
「そうだね。セミナーの時とか、気にしてないし」

「あのさ・・・」

何か言いづらい事をいおうとしているのが分かる。

「優衣は俺が横浜ホールディングじゃなくても付き合った?」

「はぁ?」
「答えろよ」

「しずかの会社名が関係あるの?」
「そうじゃなくて」
「はっきり言いなさいよ」

「・・・・今日、コーヒーを飲みに行くのに自販機のところに行ったら
女子社員が昨日の合コンの批評をしてた」
「うん」
「他社のヤツとやったらしいんだけど、結局、うちの会社の方がお給料はいいから
社内合コンの方が効率がいい。って言ってたんだ」
「ははぁ~ん」

しずかの言いたいことが分かってきた。
しずかは普段は俺様なくせに割と子犬なところがある。



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