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サイドストーリー
第22章 キスの花束を②
「このまま退職すれば、わざわざ公表することはないんじゃない?
って森川に言ったんだけど」
「絶対だめ!紗江子さんが俺の奥さんだって公表する!」
いつもはスマートな森川さんの必死な感じの発言にビックリした。
「森川紗江子として退職してほしい」
「こんな風に言うもんだから。お手間を取らせてごめんなさいね」
単純に計算して10か11歳の年の差・・・
凄い!
森川さん凄すぎる!
そして全然不自然じゃない!
森川さんを選んだ武田さんも凄い!
「是非!是非あの時の『借り』を返させてください!」
私は嬉しくなって2人のインタビューをした。
2人の微笑ましい写真も上手く撮れた。
その社内報が出て、それこそ大スキャンダルのように
本社は大騒ぎになった。そして次の週に武田さんはにこやかに退職していった。
森川さんは武田さんファンの先輩方からいつまでも質問攻めにあっていて
それもまんざらじゃないようだ。
加藤さんは同期で仲がいいから知っていたのかもしれない。
社内報を穏やかに笑いながら見ていた。
金子さんも知っていたんだろう。
金曜日、社内報発行の日にちょうど本社に来ていて
一緒に社食を食べながら
「本当に良かったよ。
真樹。いい記事にしてくれてありがとう」
と社内報を見てつぶやいた。
同期って良いな。
初めて『社内報も良いもんじゃん』
そんな風に思えた昼下がりだった。
END****
って森川に言ったんだけど」
「絶対だめ!紗江子さんが俺の奥さんだって公表する!」
いつもはスマートな森川さんの必死な感じの発言にビックリした。
「森川紗江子として退職してほしい」
「こんな風に言うもんだから。お手間を取らせてごめんなさいね」
単純に計算して10か11歳の年の差・・・
凄い!
森川さん凄すぎる!
そして全然不自然じゃない!
森川さんを選んだ武田さんも凄い!
「是非!是非あの時の『借り』を返させてください!」
私は嬉しくなって2人のインタビューをした。
2人の微笑ましい写真も上手く撮れた。
その社内報が出て、それこそ大スキャンダルのように
本社は大騒ぎになった。そして次の週に武田さんはにこやかに退職していった。
森川さんは武田さんファンの先輩方からいつまでも質問攻めにあっていて
それもまんざらじゃないようだ。
加藤さんは同期で仲がいいから知っていたのかもしれない。
社内報を穏やかに笑いながら見ていた。
金子さんも知っていたんだろう。
金曜日、社内報発行の日にちょうど本社に来ていて
一緒に社食を食べながら
「本当に良かったよ。
真樹。いい記事にしてくれてありがとう」
と社内報を見てつぶやいた。
同期って良いな。
初めて『社内報も良いもんじゃん』
そんな風に思えた昼下がりだった。
END****