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サイドストーリー
第22章 キスの花束を②
「ちょ、ちょっと待ってください。
お二人は授かり婚ってことですか?」
そこで2人はまたも顔を見合わせる。
「俺たち。実は6年前に結婚しているんだ」
「はぁ?」
「会社は人事の上の方と常務にだけ報告してある」
「え?え?え?」
「俺たちは6年前から夫婦なんだ」
にっこり笑って言う森川さんは、私が前々回の社内報で
インタビューを受けた時と印象が違う。
子供っぽくて、この報告が嬉しくてたまらないというのを
隠しもしない。
「山口さん。俺がインタビュー受けた時に『貸し1』って言ったの覚えてる?」
「はい」
「その『貸し』をこの記事で返してくれるかな?
広報部の山口さんの腕で紗江子さんがいやな印象を受けないように
上手く記事にしてほしいんだ」
そんな風に笑う森川さんはこの部屋に入ってきてから
ずっと武田さんの手を握って離さない。
「お付き合いとか同棲ではなくご結婚されている。で間違いないですか?」
信じられなくてもう一度確かめる。
「付き合いならもう11年だよ」
森川さんは金子さんと同期のはずだから・・・
11年前と言うと・・・・
森川さん、高校生!?
だから!だから森川さんはプライベートがノーコメントだったんだ!
お二人は授かり婚ってことですか?」
そこで2人はまたも顔を見合わせる。
「俺たち。実は6年前に結婚しているんだ」
「はぁ?」
「会社は人事の上の方と常務にだけ報告してある」
「え?え?え?」
「俺たちは6年前から夫婦なんだ」
にっこり笑って言う森川さんは、私が前々回の社内報で
インタビューを受けた時と印象が違う。
子供っぽくて、この報告が嬉しくてたまらないというのを
隠しもしない。
「山口さん。俺がインタビュー受けた時に『貸し1』って言ったの覚えてる?」
「はい」
「その『貸し』をこの記事で返してくれるかな?
広報部の山口さんの腕で紗江子さんがいやな印象を受けないように
上手く記事にしてほしいんだ」
そんな風に笑う森川さんはこの部屋に入ってきてから
ずっと武田さんの手を握って離さない。
「お付き合いとか同棲ではなくご結婚されている。で間違いないですか?」
信じられなくてもう一度確かめる。
「付き合いならもう11年だよ」
森川さんは金子さんと同期のはずだから・・・
11年前と言うと・・・・
森川さん、高校生!?
だから!だから森川さんはプライベートがノーコメントだったんだ!