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サイドストーリー
第24章 数学のセンセイ②
近頃、ある女がウザイ。
教室でも、サークルでも必ず俺の隣にいる。
はじめは軽くあしらっていたが
彼女のように振舞いだしたので
極力避けるようにしたけど、それでもいつも距離が近い。
俺の周りは彼女だと認識し始めた。
うぜぇ・・・
そんな女は軽く無視して大学生になって初めての
学園祭に弥生ちゃんを呼んだ。
俺は弥生ちゃんと一緒にキャンパスを歩きたかった。
「俺の大学生活。見てよ」
と言ったのに、なぜか躊躇した。
「その日、数学科で研修があるの」
「日曜日なのに?」
「うん」
「・・・ふ~ん」
うそだ。
弥生ちゃんの嘘なんかすぐに見抜けるよ。
俺がさ。どんなに弥生ちゃんを好きだか、弥生ちゃんはわかってない。
弥生ちゃんは俺の友達に会うのを嫌がる。
年齢を意識するとか言ってるけど。
俺にそんなものは関係ない。
けど。女心もわからない。
無理やり誘っても仕方ない・・・か。
分かった振りをして向かえた学園祭当日。
俺は楽しむ気にならなくて
サークルの店番をずっと引き受けた。
くそ面白くもない学園祭だったな。
終わりが近づき、みんなでそろそろ片付け始めたとき、
「ね?終わったらさ、二人でお疲れ様会しようよ♪」
そんな風に耳元で笑う女は紛れもなく「俺の同級生」だ。
絶対に俺と弥生ちゃんが共有できない時間をこの女は持ってる。
弥生ちゃんも・・・大学でこんな風にどこかの男と時間を共有したんだろうか。
絶対に埋まらない俺たちの時間と年齢差に悔しさがこみ上げてくる。
「・・・・」
「ね?智樹。聞いてる?」
俺の腕にぶら下がるように媚を売ってくる女の言葉なんか
一言も耳に入らなかった。
俺の視線の先には弥生ちゃんがいた。
教室でも、サークルでも必ず俺の隣にいる。
はじめは軽くあしらっていたが
彼女のように振舞いだしたので
極力避けるようにしたけど、それでもいつも距離が近い。
俺の周りは彼女だと認識し始めた。
うぜぇ・・・
そんな女は軽く無視して大学生になって初めての
学園祭に弥生ちゃんを呼んだ。
俺は弥生ちゃんと一緒にキャンパスを歩きたかった。
「俺の大学生活。見てよ」
と言ったのに、なぜか躊躇した。
「その日、数学科で研修があるの」
「日曜日なのに?」
「うん」
「・・・ふ~ん」
うそだ。
弥生ちゃんの嘘なんかすぐに見抜けるよ。
俺がさ。どんなに弥生ちゃんを好きだか、弥生ちゃんはわかってない。
弥生ちゃんは俺の友達に会うのを嫌がる。
年齢を意識するとか言ってるけど。
俺にそんなものは関係ない。
けど。女心もわからない。
無理やり誘っても仕方ない・・・か。
分かった振りをして向かえた学園祭当日。
俺は楽しむ気にならなくて
サークルの店番をずっと引き受けた。
くそ面白くもない学園祭だったな。
終わりが近づき、みんなでそろそろ片付け始めたとき、
「ね?終わったらさ、二人でお疲れ様会しようよ♪」
そんな風に耳元で笑う女は紛れもなく「俺の同級生」だ。
絶対に俺と弥生ちゃんが共有できない時間をこの女は持ってる。
弥生ちゃんも・・・大学でこんな風にどこかの男と時間を共有したんだろうか。
絶対に埋まらない俺たちの時間と年齢差に悔しさがこみ上げてくる。
「・・・・」
「ね?智樹。聞いてる?」
俺の腕にぶら下がるように媚を売ってくる女の言葉なんか
一言も耳に入らなかった。
俺の視線の先には弥生ちゃんがいた。