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サイドストーリー
第25章 噂をすれば恋②
「森川さん、今さらになりますがご結婚おめでとうございます。
ご妊娠も。ダブルで幸せですね~」
海外事業部の先輩の森川さんが実は武田さんと結婚していた。
私はいつも穏やかで仕事ができる森川さんが
武田さんの話になると本当に嬉しそうにするのにびっくりした。
「ありがとう。長谷川さん」
「あの記事、真樹が書いたんですって?いい記事に仕上がってましたね」
「そうか。長谷川さんと山口さんは同期だったね。
山口さんには、前に社内報のインタビューを受けたときに貸しを作っておいたんだ」
そんな風に笑う森川さんは爽やかな笑顔の裏で策士だ。
「へぇ。貸しですか・・・今の話で私、いい事思いついちゃいました―――」
*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆
「真樹。今日はどんな日だった?」
毎日、仕事が終わって家に帰った頃、金子さんから電話が入る。
技術者のくせに「メールなんてまだるっこしい」と言って必ず電話してくる。
「メールは真樹がどんなに疲れていても『♪』マークでいくらでも隠せるから。
ちゃんと声を聞いて、真樹を感じたい。
そばにいられないけど。抱きしめることが出来ないけど。
俺には強がらないで」
そんな風に言ってくれて。
毎日電話をくれる。
ご妊娠も。ダブルで幸せですね~」
海外事業部の先輩の森川さんが実は武田さんと結婚していた。
私はいつも穏やかで仕事ができる森川さんが
武田さんの話になると本当に嬉しそうにするのにびっくりした。
「ありがとう。長谷川さん」
「あの記事、真樹が書いたんですって?いい記事に仕上がってましたね」
「そうか。長谷川さんと山口さんは同期だったね。
山口さんには、前に社内報のインタビューを受けたときに貸しを作っておいたんだ」
そんな風に笑う森川さんは爽やかな笑顔の裏で策士だ。
「へぇ。貸しですか・・・今の話で私、いい事思いついちゃいました―――」
*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆
「真樹。今日はどんな日だった?」
毎日、仕事が終わって家に帰った頃、金子さんから電話が入る。
技術者のくせに「メールなんてまだるっこしい」と言って必ず電話してくる。
「メールは真樹がどんなに疲れていても『♪』マークでいくらでも隠せるから。
ちゃんと声を聞いて、真樹を感じたい。
そばにいられないけど。抱きしめることが出来ないけど。
俺には強がらないで」
そんな風に言ってくれて。
毎日電話をくれる。