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俺の妹
第28章 記憶
「おかあさん、ごめんなさい」


奈都に慰めてもらった僕はリビングへ下りて
エプロンの端を掴み、お母さんを見上げる。




「いいの、おかあさんも大きい声出してごめんなさい」



そう言って、お母さんは僕を抱きしめ、頭を撫でてくれた。




「奈都もいらっしゃい」



廊下から心配そうに見つめていた奈都にお母さんが声をかける。
嬉しそうに駆け寄ってきた奈都。
お母さんはそのまま僕たちをまるごと包み込んだ。




「奈都がお兄ちゃんに元気をくれたのね、
ありがとう」




包み込まれた腕に力が入る。







「きゃははっ!!
ママ、苦しいよぉ…!」





奈都はキャッキャと足をバタバタさせる。
お母さんはそっと力を抜きながら小さな声で呟いた。
























「このまま………







本当の兄妹になってちょうだいね………」
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