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俺の妹
第30章 安西家
服を乾かしている間、俺は椎奈の部屋に通された。

「お姫様かっ!!!」

見るからに高そうな天蓋付きのベットが目に飛び込んできて
思わずまたツッコンでしまう。

「マ…ママの趣味なの……」

椎奈は顔を真っ赤にしながら頭をもたげた。


猫足のついたチェストに、金の金具の真っ白なテーブル。
薄いピンク色のフワフワのラグに、ハートの取っ手のジュエリーボックス……
奈都が見たら喜びそうだ。



クールな椎奈からは想像出来ないけど……
「椎奈、実はお前もこんなん好きだもんな?」

カマかけたつもりが
「な!!何でバレてんの!?」

「マジかよ!!!」


真っ赤な顔がますます赤くなるのを見て大笑いする。
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