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第33章 追憶

「間違いありませんね
女の子です」


退院の許可が下り、入院最後の検診で医師から告げられたのは
望んでいない結果だった。

部屋に戻ると

「どうだった？」

美穂さんは心配そうに私を見つめた。

「お……女の子だって」

青ざめる私の横に座り、美穂さんは優しく背中を摩ってくれた。





「大丈夫よ……
旦那さんもわかってくれるわ」


どんなに優しい言葉をかけてもらっても
身体の震えが止まらない。




また……また堕ろせと言われるんだろうか…








その時だった。