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第37章 それぞれの想い

「聡くんも、別の私立の小学校に、お姉さんと通っていたらしいんだけど
お姉さんも公立に通うことになって
それじゃあ奈都と同じところにと、編入させたみたいだね」



成績悪くて公立に移ったのは俺だけじゃなかったか……



「じゃあ、私とお兄ちゃんは
血も、戸籍の上でも兄妹じゃない……の？」

「うん、そうだね」

「パパとママも………」

奈都が目を伏せると

「奈都、聞いて欲しい。
父さんも母さんも、奈都を本当の娘として育てた」

「そう、ママもそれは同じよ、奈都」

父さんと母さんは優しく奈都に話始めた。