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第37章 それぞれの想い

「晃と同じように愛情を注いで
奈都は素敵な女の子に育ってくれた」

父さんは手を伸ばし、奈都の頭を撫でる。

「そして、それはこれからも変わらない。
ここは奈都の家で、父さんも母さんも奈都の親だ」

「奈都は勇気を出して、晃が好きだと言ってくれたわね
だから、この謄本をプレゼントにしようと決めたの

奈都、これはあなたと晃が兄妹じゃない証明書。
パパとママが、親じゃない証明として受け取らないで欲しいの」

「パパ……ママ……」



奈都は大粒の涙を流した。