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俺の妹
第38章 鬼の目にも…
「皐月が怯えた顔で私を見た。
今でも脳裏に焼きついて離れない。
小さく震えながら、静かに泣いた……
それを見て………
母が言った。
泣いて許されると思うな
後継ぎも産めない嫁は出て行ってもらっても構わない
すぐにでも実家の整骨院を潰してやる
と……」
そこで、ゆっくりと息を吐き、父親は目を閉じた。
「母は、あくまでも妻を
後継ぎを産むための道具としか思っていなかった。
結婚する前からわかっていたことなのに
私はそれに酷くショックを受けた。
そして、気付いた。
後継ぎさえ産まれれば、全てが丸く収まることに。
そうすれば、妻が大切にしている実家も救われる。
母から妻への堪え難い仕打ちも終わるんだと。」
今でも脳裏に焼きついて離れない。
小さく震えながら、静かに泣いた……
それを見て………
母が言った。
泣いて許されると思うな
後継ぎも産めない嫁は出て行ってもらっても構わない
すぐにでも実家の整骨院を潰してやる
と……」
そこで、ゆっくりと息を吐き、父親は目を閉じた。
「母は、あくまでも妻を
後継ぎを産むための道具としか思っていなかった。
結婚する前からわかっていたことなのに
私はそれに酷くショックを受けた。
そして、気付いた。
後継ぎさえ産まれれば、全てが丸く収まることに。
そうすれば、妻が大切にしている実家も救われる。
母から妻への堪え難い仕打ちも終わるんだと。」