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第38章 鬼の目にも…

「皐月……椎奈……」

父親は呆然と立ち尽くす4人を見つめた。




「安西さん、気を悪くするような言い方をして
申し訳ありませんでした。

どうしても…ご家族にあなたの本音を聞いて欲しかったもので」

父は深く頭を下げ、父親に謝罪した。




昨夜、俺と奈都はリビングに呼ばれ
父さんから話を切り出された。


「晃、奈都。
安西さんたちを救ってやらないか？」


父さんは安西の父親を呼び出し自分が悪役に回り本音を聞き出すこと
俺は椎奈たち家族を自然な形で家に呼ぶこと
奈都は父さんの合図で外に出て、やって来た家族をこっそり家にいれること
そう計画して実行に移した。