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第40章 俺の妹は俺の彼女

「ぅっ…ひっ……ぅぇー……」

「晃、泣かないの」

泣きじゃくる僕の背中を
おかあさんが優しく撫でてくれる。

「ぅぅ…っ……だって……
どぉして、僕と奈都はケッコン出来ないのぉ……」

尋ねると、おかあさんは困った顔で僕を見た。

「それは……ね、
晃と奈都が兄妹だからよ」

「きょーだい？」

「そう、奈都は晃の妹だから……
結婚できないの」

「そんなの……やだぁぁぁ……
じゃあ、きょーだいやめるぅ……ぅわぁぁぁ……」

「そんなこと言わないで、晃。
お兄ちゃんとして、奈都を守ってあげよ？」

「ぅぅっ……ひっ……」

僕は悲しくて悲しくて
出てくる涙が止まらなかった。

止めようとしても止まらないんだ。


どうしてこんなに好きなのに
ケッコンできないんだよ……