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第40章 俺の妹は俺の彼女

小さい頃の俺は、そう言って泣いては
母さんを困らせていた。




ケッコンできない

は

好きでいちゃダメなんだ



って、単純な晃少年は思っていたから。





いつしか流していた涙も出なくなり
母さんを困らせることはなくなった。






なぜかって？






結婚できないって知っても
妹は好きになったらいけないんだと教えられても
奈都を好きな気持ちは消えなかった。
どんなにダメだと言い聞かせても
心が言うこと聞かない。

なら、こっそりひっそり
誰にもバレないように想い続ければいい。


そう決めたから。