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彼女は思い通りにいかない
第6章 目障りな男
あと何ヵ月だろうか。
季節は初めて志織と会った春から冬へと変わっていた。
2月には約束の6ヶ月が経つ。
あと3ヶ月か。

いつもの駅を降り、いつもの柱を確認した。
志織が俺を見て手を振っている。

いつ見ても可愛い。
何ていうか小動物系?
そのくせエッチの時はエロいから反則だ。

「そのおっさんが志織の彼氏?」

柱の陰から聞こえた男の声に、俺は一瞬固まった。

俺を睨むその男はファッション誌から出てきたのか?と聞きたくなるような服を着て、志織の横に寄り添っている。

離れろ。
とりあえず離れろ。

念力を送ってみたが効果はない。

「違…」

「そうだ。このおっさんが志織の彼氏だけど何か用か?」

志織が否定する前に俺が肯定してやった。
こういう奴は調子に乗らせる前に粉砕してやるに限る。

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