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彼女は思い通りにいかない
第8章 私の気持ち~志織side~
「エッチできなくてもいいもん」
「でも欲求不満なんだろ?」
「ち、違うもん!これはちょっと懐かしくなっただけっていうか…」
「懐かしく?何に?」
「……遥斗さんの…匂いに」
恥ずかしくてだんだん声が小さくなっていったけど、遥斗さんにはちゃんと聞こえてるみたいだった。
首から上だけ布団から顔を出してた私に軽くちゅっとキスをする。
「なっ、ま、まだ私怒ってるんだからね!?」
「いいよ、いっぱい怒っても」
「…え、な、何で…?」
「だって初めてじゃない?志織がちゃんと自分の気持ちを言葉にすんの」
「それは…」
「志織は遠慮しすぎるんだよ。もちろんそれがいいとこでもあるけどさ。けど言わないと分かんないことの方が多いだろ?」
真剣な眼差しでそう言われて、私も納得した。
いろんなことをお姉ちゃんのせいにして、誰かと衝突するのを避けてきたところがある。
だけど遥斗さんの言うとおり言わなきゃ相手に伝わらないのだ。
「でも欲求不満なんだろ?」
「ち、違うもん!これはちょっと懐かしくなっただけっていうか…」
「懐かしく?何に?」
「……遥斗さんの…匂いに」
恥ずかしくてだんだん声が小さくなっていったけど、遥斗さんにはちゃんと聞こえてるみたいだった。
首から上だけ布団から顔を出してた私に軽くちゅっとキスをする。
「なっ、ま、まだ私怒ってるんだからね!?」
「いいよ、いっぱい怒っても」
「…え、な、何で…?」
「だって初めてじゃない?志織がちゃんと自分の気持ちを言葉にすんの」
「それは…」
「志織は遠慮しすぎるんだよ。もちろんそれがいいとこでもあるけどさ。けど言わないと分かんないことの方が多いだろ?」
真剣な眼差しでそう言われて、私も納得した。
いろんなことをお姉ちゃんのせいにして、誰かと衝突するのを避けてきたところがある。
だけど遥斗さんの言うとおり言わなきゃ相手に伝わらないのだ。