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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第13章 後宮艶夜*スキャンダル 嫉妬~心に巣喰う魔物~

そう、今では自分はすっかりこの温かさに馴れてしまった。夜毎、寝所で一糸纏わぬ紫蘭の身体中を隈無く探り、紫蘭自身でさえ知らない箇所に触れて彼女を果てのない官能の歓びへと導いてゆく手。この手は紫蘭を様々に変え、翻弄する。寝台で感じやすい場所を攻められれば淫らになり、心細くなっている時、優しく背中をあやされれば、泣き虫の子どもみたいに。
始まりは確かに強引で陵辱に近い形かもしれなかったが、今は確かにこの男と繋がっているのは身体で感じる快楽だけではない。
始まりは確かに強引で陵辱に近い形かもしれなかったが、今は確かにこの男と繋がっているのは身体で感じる快楽だけではない。

