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第3章 　　

　先程は強く閉じれた両の太ももが、何故か言う事を効かなくなって、脱力していく。

　自分の女の部分に血が集まり、充血し。

　常よりぽってりと膨らんだそこは、指先で擽られるだけで、じんじんと甘い疼きを生み出していた。

　上下に指を往復させるだけで、ぴくぴくと全身を震わせる妹に、匠海はとうとう我慢出来なくなったらしい。

「はぁ……。ヴィクトリア……舐めたい」

　熱っぽい懇願の声に、ヴィヴィは必死に金の頭を振る。

「ダメっ　絶対ダメっ」

「だって、ヴィクトリアの愛らしい声、もっと聞きたい……っ」

　そう駄々っ子の様に言い募る匠海に、押し切られそうで、

　ヴィヴィは拘束された両手を伸ばし、脚の付け根を必死に隠す。

　なのに抵抗虚しく、左右の太ももの裏を掴み上げられてしまい。

「ふぁっ！？　あ、やぁっ　ん、だめ……っ」

　あられもない所に感じた、濡れた舌の感触。

　それはひた隠す指先さえも、一緒に舐め上げていて。

　ぬめったものが蠢く気配に、膣口がきゅうんと窄まる。

　その抗えぬ快楽の火種に、ヴィヴィはたまらず、

　指先に触れたものをぐっと掴み上げた。

「いっ　……たっ」

　直後に上がった兄の苦痛の声に、驚いて指の力を緩めれば、

　どうやら自分が力任せに握ったのは、兄のサラサラの黒髪だったらしく。

「こら、ヴィクトリア。俺が禿げたら、責任取ってくれるのか？」

　少ししょぼくれた表情を浮かべた兄は、大の大人だというのに、どこか可愛らしくて。　

「し、知らない……っ！！」

　今更　匠海を「可愛い」とか思う自分に心底呆れながらも、兄自身にも呆れていた。

　何で被害者女性が、強姦魔の頭髪の心配なんかしなければならないのか？

「お願い、ヴィクトリアのちっちゃなここ、舌でいっぱい愛してあげたい」

　そしてまだ食い下がってくる匠海を、ヴィヴィは心を鬼にして突っぱねた。

「絶対にダメっ！」

「ふ、まあ、しょうがない」

　やっと諦めた様子の兄に、ほっと気を抜いたのが悪かった。

「……え……？　い……やぁっ　あっ　やだぁ……。抜い、て……、抜いてぇっ！」

　ゆっくりと膣に突き立てられたのは、兄の一番長い指で。