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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章    

「ヴィクトリアっ ああ、大好きだよっ」

 妹の艶姿に興奮しきりまくりの兄が、遂に両腕を持ち上げてきて。

 けれど、

「触れたらお仕舞い――だよ?」

 こてんと金色の頭を倒し、念押しするヴィヴィに、

 昨夜に引き続き、匠海はシーツを握りしめて悶絶していた。

(変態……)

 頭の中で兄を罵りながら、早々に動き始める。

 躰がもっと奥へと兄を欲しがり、さらに深く飲み込まんと蠢いていた。

「おにっ おにぃちゃ……っ あ、ぁンっ ふぁ……、ひゃん」

 ギンガムチェックのシャツ越しに両肩に縋り、互いの充血を更に酷いものへと導くヴィヴィ。

「ヴィクトリア、今日、凄くっ いっぱい濡れてる」

 その指摘に、先程から聞こえないふりをしていた、グチュグチュ鳴る姫音を自覚させられ、

「……~~っ やぁ、だ、黙ってっ ぁあっ ひぅ~~ッ」

 火照る頬を隠すように、逞しい肩口に目頭を押し当てれば、

「ね? バスタオル取って、プルンプルンのおっぱい、見せて?」

 調子に乗った匠海が、そそのかしてきた。

「……やなこった」

 頬を膨らませたヴィヴィは、腰を振るのを辞め。

 太いものを咥えたまま、器用に後ろを向いてしまった。

「え~? またお兄ちゃんに抱き着いて、イって欲しいな?」

 不服そうな匠海の言葉を黙殺し、ヴィヴィはリズミカルに跳ね始めた。

「んっ あん、あ……っ ひゃう、ヤっ こすれるぅ~~っ」

 腹筋に付かんばかりに反り返っていた剛直。

 そのエラに弱い膣裏全体をごしごしされると、目の前がちかちかと明滅し。

 夢中になって良いところに当たる様、少しずつ腰の角度を変えていると。

 凭れていた筈のベッドヘッドから、いつの間にか上体を浮かせていた兄が、

 妹の細い背で サラサラ靡いていた金の髪に、うっとりと顔を寄せていて。

「あん、だ、ダメだもん……っ」

 己の快楽だけを貪り没頭していた事にも、若干の恥ずかしさを覚え。

 背後の匠海から逃げる様に、黒パンツの膝上にぺたりと上半身を倒し。

 今度は腰だけを上下に跳ねさせ、もうガッチガチに起立したそれを扱く事を意識してみる。

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