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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第6章     

「この衣装は、僕達の幼稚園からの幼馴染で、フランスの服飾専門学校で学んだケイトが、デザインしてくれたものです。スカートの裾に特徴がありますので、どうぞエキシビ中にご確認下さい」

 真面目に衣装のこだわりを説明してくれるクリスに、ヴィヴィは後ろから、

「あ、この泣きボクロもポイントです。ライザ・ミネリの真似っこです!」

 右目の下に でかでか描いたホクロの説明で、ちょっかいを出し。

「ヴィクトリア選手、そろそろ、時間で~~す」

 会場スタッフに出番だと促されたヴィヴィ。

 最後に「クリス、クリス」と、双子の兄を手招きする。

 呼ばれたクリスは、妹の隣にぴしりと並び。

 そして――

「「Twinkle ICE!! ( ̄T ̄)( ̄W ̄)」」

 各々 顔の前、両手でTとWを作って見せた双子。
 
 何故か2人とも無表情で、大きな瞳だけは、揃って上を向いている状態で。

「あははっ 2人とも、テレビに耐えられないくらい、顔イっちゃってますけどっ」

 とうとうカメラマンが、漫才コンビの様な双子に吹き出してしまった。

「えへへ❤ じゃあ、いってきま~~す!」

 笑顔で周りに愛嬌を振り撒いたヴィヴィは、そのままバックヤードから舞台袖へと入って行った。

(さあて……、今日はどの メンズ にしようかしら~~ん?)

 舞台袖の黒カーテンから、ひょっこり頭だけを覗かせながら、ヴィヴィはだだっ広い観客席を見渡していた。

 前に滑っている、ラトビアの デニス・ヴァシリエフ(25)の演技も気になりつつ、何とか目星を付けると。

 デニス選手の演技が終わり、辺りが暗闇一色になる。

「Thank You デニス――! 皆さん、もう一度、素敵な演技を見せてくれたヴァシリエフ選手に、大きな拍手を――!」

 会場MCが場を盛り上げる中、戻って来たデニス選手とハイタッチしたヴィヴィは、

 暗いリンクの中へと、一目散に飛び出して行く。


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