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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第9章       

 両掌をかざし、飽く事無くネイルを見つめ、顔を綻ばす妹に、

 残っていたシャンパンを飲み干した兄は、横抱きしていた華奢な躰を、後ろ向きに抱きかかえ直す。

「ふ。乾くまで、じっとしてろよ?」

 そう念押しした後、両脇から回した手で、やんわりと乳房を弄り始めた。

「え? あ……、やぁん」

 咄嗟に両脇を締めるも、ささやかな膨らみを覆った兄の掌には、全く効果が無く。

 高い鼻でうなじに掛かる金髪を退けた匠海は、後ろから首筋を舐め始めた。

 熱くぬめった舌が、柔肌を味わう様に執拗に、白いそこを行き来し。

 その先、耳たぶを ちゅちゅっとしゃぶられれば、

 華奢な肩は、びくびくと跳ね上がる。

「こら、動いちゃ駄目だ」

「そ……っ そんなの、無理、ぁ……、だもんっ」

 まだ乾ききっていないらしい、トップコートも気になるが。

 柔らかなジョーゼット地の上から、両の人差し指の先。

 くるりくるり と乳輪辺りを辿られれば。

 薄紫のナイトウェアを微かに盛り上げ、ふっくらそそり勃っていく、浅ましい中心。

 大きな瞳を歪め、そのあられもない様子を見下ろしながら、

 心の中で願う事など、ただ一つ。

(さ……触って……? 摘まんで、は、弾いてほしいの……っ)

 全ての神経が、そこに集まったみたいに敏感になり。

 今か今かと、兄の人差し指を待ちわびていたのに――

 金の後れ毛が愛らしいうなじを、丹念に嘗め回す匠海は、ワザとなのか。

 指先での悪戯を辞め、掌全体で ふよんふよんと愛し始めた。

(ん~~……っ やぁ……、切ないよぉ……っ)

 乳首を避けるように、大きく開かれた指に、しっとりやんわり揉み解されて。

「……ん……、……ぁ、……ふぅ……っ」

 微かな吐息だけが、だだっ広いリビングに落ちていた。

(は……、恥ずかし……)

 明るい場所で、自分の貧相な胸を弄られるのには、やはり慣れなくて。

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