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第13章 　　 　　

　歩行距離９００ｍを誇る２階建ての廃病院は、やはり只者では無かったらしく。

　２０分後には女子２名が脱落し、近くのベンチで待っていたヴィヴィの所に半泣きで戻って来て。

　男子３名は見栄を張ったのか、５０分後に躁状態に近い変なテンションで戻って来た。

「ど、どんなだった……？」

　怖いもの大嫌いな癖に、抗えぬ好奇心で中の様子を確認したヴィヴィに、

　皆は唾を飛ばさん勢いで「如何にこのアトラクションが怖いか」を力説し。

　それを聞いているだけでもチビりそうになったヴィヴィは、

（こ、腰ぬけて、良かったぁ……(´;ω;｀)）

　そう、心底安堵したのだった。

　富士急ハイランドのラストは、最大落差７０ｍを誇るコースター　“ＦＵＪＩＹＡＭＡ”　で締め括り。

　チーム２１御一行様は、一路　本日の旅館へと向かったのだった。