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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第13章      


 エッグ・ハント――


 日本ではまだ馴染みの薄いその行事は、キリスト教に由来する。

 クリスマス = キリストの生誕を祝う日

 だが、

 イースター = キリストの復活を祝う日

 キリストが十字架に張り付けにされた日をGood Fridayといい、

 その3日後、蘇えられた日をEaster Sundayという。

 イースターの日付は毎年変わり、2024年の今年は3月31日(日)がその日だった。

 そして、イースターのシンボルである卵。

 キリスト教国ではイースター期間中、子供達がエッグ・ハントという名の宝探しをする楽しい風習があった。



「………………」


 “エッグ・ハント” ですと?

 この年で?

 21歳と27歳で?

 冗談キツイわwwwww

 そんな事をこの場でこの兄とするくらいなら、

 6月半ばまで開催しているディズニー・イースターに、

 4時間待ち覚悟で行く方が何倍もマシwwwww


 そんな草生やしまくりな ひねくれた心の声を そのまま吐き出そうとした時になって、 

 ヴィヴィはようやく 匠海が何を言わんとしているかを察知した。

「……私がその “ゲーム” に勝ったら、連れて帰ってくれるってこと……?」

 兄の提案に裏や落とし穴がないか。

 注意深く探りながら確認すれば、端正な顔は微笑みを湛えながら頷く。

「ああ、勿論いいよ。でも俺が勝ったら、こちらの要求も聞いてくれるんだよな?」

「え……?」

「「え?」って……。ゲームなんだから当然だろう?」


――――
※イースター・エッグ(卵)
一見動かぬよう見える卵は、時期が来れば孵化し新たな命が誕生する。
動かぬ事=死 新たな命の誕生=復活 を象徴している。
そしてイースター・バニー(兎)がイースター・エッグを隠すという伝承に従い、子供達がエッグ・ハント(卵探し)というゲームを行う習わしがある。
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