この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第14章        

「信じられないだろうが、画像はこれしかない。バックアップも取っていないから」

 弁解をしながらスマホを渡してきた兄に対し、受け取った妹はというと特に確認する様子も無く。

 何故かカメラアプリをタップすると、己の手で動画撮影を始めた。

 撮影対象はもちろん、今まさに自分を犯している血の繋がった兄。

「画像削除しちゃって、私が逃げるとは思わないの?」

「………………」

 カメラ越しに問い掛けるヴィヴィに、匠海は何故かすっと視線だけを反らせた。

 怒ったのだろうか?

 それにしては次に問うた質問には、真っ直ぐにカメラを見据えてきたけれども。

「私を愛しているの?」

「愛してる」

「そう」

「………………」

 どうやら匠海は先程のヴィヴィほど、サービス精神豊富ではないらしい。

 聞かれたことにしか答えない、性行為の続きさえしようとしない男に、

 上に跨った女から、失笑を交えた問いが降ってくる。

「それで――? 私の気持ちは聞かないの?」

 一瞬の沈黙の後、再びカメラから視線を外した匠海が寄越したのは、

「……怖い……」

 そんなまさかの答えだった。

 液晶画面から視線を外し、直に兄を見下ろせば、

 いつもは意地悪な笑みを浮かべる端正な顔は、酷く強張っていて。

 美しい曲線を描く頬を指先で つつと撫でたヴィヴィは、引き締まった皮膚を抓ってやった。


 かつて、こんなに脅えた兄を見たことがあっただろうか――?


「ふふ。ほんと……、馬鹿なお兄ちゃん」

 なんだが可笑しくて。

 何もかもが滑稽に思えて。

 もう不要とばかりにスマホを放ったヴィヴィは、抓っていた指を緩め、

 中指を兄の口に捻じ込むと、また自ら騎乗位で腰をくねらせ始める。


 散々覚え込まされた快感に、貪欲に下がってきた子宮口。

 その窪みに鍵の如くぴったりと嵌まった匠海の鈴口。

 このまま出されちゃったら――

 そう思うだけで、途轍もない快感がぞわぞわと全身を駆け抜けていった。

/1163ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ