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第14章 　 　　 　　

※いきなりですが、章末付録

　今季のｴｷｼﾋﾞ　映画「Dancer in the Dark」のあらすじ紹介
　興味のある方はどうぞ


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60年代、ｱﾒﾘｶの片田舎。

ﾁｪｺ移民のｾﾙﾏ(ﾋﾞｮｰｸ)は女手ひとつで息子ｼﾞｰﾝを育てながら工場で働いている。

つつましい暮らしを送りながらも、好意を寄せてくれるｼﾞｪﾌを始め周りの人々に恵まれた母子。

ｾﾙﾏには悲しい秘密があった。

遺伝性の病のため視力を失いつつあり、息子も手術を受けぬ限り同じ運命を辿る事になる。

ｾﾙﾏは息子の手術代を稼ぐため工場以外に内職もしていた。

そんなｾﾙﾏの唯一の生きがいはﾐｭｰｼﾞｶﾙ。

ｱﾏﾁｭｱ劇団の稽古と友人ｷｬｼｰと映画館でﾐｭｰｼﾞｶﾙ映画を観るのが愉しみだった。

ある夜、ｾﾙﾏはﾄﾚｰﾗｰﾊｳｽの貸主･警察官のﾋﾞﾙから破産しそうだと相談を受ける。

浪費家の妻には話せないというﾋﾞﾙに同情し、ｾﾙﾏも己の秘密を教え「互いに秘密を守る」約束を交わす。

日に日に悪化していくｾﾙﾏの眼。

息子の手術代に焦り工場の夜勤と内職を増やすも、

無理な労働と視力悪化で度重なるﾐｽをし工場を解雇されてしまう。

更には帰宅すると息子の手術代が紛失していた。

唯一秘密を知るﾋﾞﾙに返金を求めるも切羽詰まり拳銃を持ち出され、

もみ合う内に銃が暴発し殺してしまう。

ﾊﾟﾄｶｰのｻｲﾚﾝが鳴り響く中、放心状態で町外れの病院へ向かったｾﾙﾏは、

同じﾁｪｺ移民の医師に貯金全額を渡し息子の手術を依頼した。

やがて殺人犯として逮捕され裁判にかけられたｾﾙﾏ。

友人ﾋﾞﾙとの「互いに秘密を守る」約束と息子を守る為、真実を語らぬｾﾙﾏに死刑が宣告される。

ｾﾙﾏの秘密を突き止めたｼﾞｪﾌとｷｬｼｰは、真実を明らかにすれば減刑されると説得するも、

接見した弁護士が提示した報酬は息子の手術代と同額だった。

息子に必要なのは母親の存在だと主張するｷｬｼｰ。

だがｾﾙﾏは息子ｼﾞｰﾝが目の手術を受けられず自分と同じ運命を歩む事だけはさせられないと、決して譲らなかった。

そして――