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第1章 先生

｢ひゃっ！｣

思わず先生の方へ後ずさってしまう。

――ガッ

そして、何かに躓いた。

｢あっ｣

｢わっ････と｣

バランスを崩した私を、先生が優しく受け止めてくれた。

｢あ、ありがとうございます･･･｣

私は先生を見上げ、お礼を言う。

｢･････真名瀬｣

｢え････きゃっ｣

不意に、先生は私の腕を引っ張った。