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キスの花束を
第6章 待ち伏せと不機嫌
着信拒否はされていないようだけど
全く返事がなくなったツカサに、連絡手段がなくて。
廊下ですれ違うたびに啓にはため息をつかれる始末。

私、いったい何をしたんだろう?
こんなにツカサが怒るなんて。

いや。忙しいだけかもしれない。
高校生だもん。
テスト期間かも。

なんて色々自分をごまかそうとするけれど。
結局1日1通のメールも出来ないなんて
どんな理由でも考えられない。

入院してるとか。
海外に旅行に行ってるとか・・・
そう言うのなら分かるけど。
それなら啓が言うはずだ。

残念ながら「返事をくれない」という答えがあっているんだろう。

そんな私を見て、どうにもならないと思った明日香は
私を飲みに誘った。

啓はいないようだ。

「啓は?」
「女子会よ!女子会!秘密の会議よっっ!」

明日香はそう言いながらビールを男子のようにあおった。

「で?いまだに連絡取れないの?」
「うん」
「電話した?」
「ダメ。お留守番サービス」
「高校生の分際でクソ生意気なっ!」

「別れなっ」
「え!それはいや」

いつもの飲み会より早くネコを脱ぎ捨てた明日香が
2杯目のビールを注文しながら言った。

「ね?冷静に考えてみようよ。
確かに啓の弟でいい子なのは認める。
でも11も下なんだよ?未来があると思ってる?」
「・・・・」

「これからもこんな風に子供っぽくすねるんだよ?
こっちは仕事をしなきゃいけない。
子供に「ごめんね」なんてかまってる暇はない」
「・・・・」
「そのうちに同じ学生の時間的に余裕のある小娘に持っていかれるよ?」

「今日の明日香、ひどい」
「ひどい、じゃないの。目をつぶっている事実を聞かせてるの」
「・・・・」
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