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第13章 野獣 武志のけじめ

覚悟してくださいね？
そう言って陽菜はふんぞり返った。

そうだな。
もしかしたら……なんて考えてたって仕方ない。
それよりもどうやったら陽菜を失わずにすむかを考えた方が前向きだ。

俺は自分と陽菜の二年後を想像した。

俺はすでに内定をもらった建設会社で働いているだろう。
給料は二年じゃたかが知れてるかもしれないが、一人暮らしの家賃くらいなら払えるかもしれない。

陽菜は18か。
たった二年……なんて言っていられないほど陽菜はきっと大人びるだろう。
その時の自分が隣にいるのに相応しい男であれればと願うばかりだ。


俺と陽菜はその後、門限の18時ぎりぎりまで他愛もない話を続けた。
二年なんてあっという間だと……そう、信じて……