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ひよこと野獣
第14章 ひよこ 陽菜のけじめ
私は浴室のドアに手をかけたまま後ろを振り向いた。
先輩はティッシュとか諸々の片付けをしている。

「どうした?」

ドアの音がしないのを不思議に思ったのか先輩が顔をあげた。

「……一緒に入る?」

「陽菜が入りたいっていうなら入ってやってもいいぞ?」

「もう!決定事項って言ったくせに!」

急いで浴室の扉を開け、ばたんと閉める。
扉の向こうでは先輩の笑い声が聞こえてきた。



いつかそうなれたらいいな……

まだまだ先のことは分からないし、これからもいろんなことがあると思うけど……

毎日一緒にお風呂に入るようなそんな風になれたらいいな、って思いながら私はもう一度浴室の扉を開けた。

先輩をお風呂に呼ぶ為に……




~END~

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