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第14章 ひよこ 陽菜のけじめ

「あ……あ…イクっ……せんぱいので…イッちゃうぅ……っっ…あぁぁっ…！」

「…は…っ……あ…」

私の上に倒れこむように重なった先輩の体。
背中に手を回しても私の腕じゃ脇腹よりすこししか背中側まで届かない。
だけどそれでもぎゅっと抱き締めると先輩が少し体を起こした。

「シャワー浴びるか」

「うん」

「一緒にだぞ？」

「え、一緒に!?そ、そんなの恥ずかしいよっ！」

「ダメだ。もう決定事項だから。それに裸なんてもう何度も見られてるだろ？」

そういう問題じゃないよ～！
何かお風呂って全部見られてる気がするんだもん。

「毎日お風呂に入る夫婦は円満なんだってさ」

「ま、まだ夫婦じゃないし！」

「まだ……ってことは少しは考えてくれてるのか？」

先輩の言葉に顔が熱くなる。

「もう！先に入るから！」

「あ、陽菜」

「な、何？」

「そこトイレだぞ？」

もうやだ！
先輩ってば意地悪！
だけど先輩も……ちょっとは私との将来も考えてくれてたりするのかな？