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ひよこと野獣
第4章 ひよこ 陽菜の困惑

「先輩?取らなくていいんですか?」
いつもはめんどくさそうにしながらも携帯を出すのに、今日はポケットに手を入れることすらしない。
やっぱり今日の先輩はおかしい。
「ひよこ、手を見せてみろ」
言われた瞬間血の気が引いた。
だけど悟られないように右手を離して先輩に見せる。
「ど、どうかしました?」
「反対の手も見せろ」
「で、電話でなくていいんですか?鳴ってますよ?」
左手を隠す私を怪しいと思わないはずはない。
だけど見られたくない。
だって見られたら嫉妬してたのがバレちゃう。
そんなことがバレたらきっと先輩の側にはいられない……
いつもはめんどくさそうにしながらも携帯を出すのに、今日はポケットに手を入れることすらしない。
やっぱり今日の先輩はおかしい。
「ひよこ、手を見せてみろ」
言われた瞬間血の気が引いた。
だけど悟られないように右手を離して先輩に見せる。
「ど、どうかしました?」
「反対の手も見せろ」
「で、電話でなくていいんですか?鳴ってますよ?」
左手を隠す私を怪しいと思わないはずはない。
だけど見られたくない。
だって見られたら嫉妬してたのがバレちゃう。
そんなことがバレたらきっと先輩の側にはいられない……

