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第1章 受験

「合格おめでとう」
広瀬くんが私に話しかけました。

「あ…ありがとう…」
私は戸惑いながら返事をします。

私は広瀬くんが好きで…

たぶん…広瀬くんも私のことを想っている…
そんな確信があります。

でも…告白されたわけじゃなく…
付き合ってもいません。

４月になったら…私は処女を奪われる…

だったら…その前に…広瀬くんに私の処女を…

そんなことを考えますが
その気持ちは伝わらず…

私の中学生活は終わりを迎えました。

広瀬くん…そしてクラスメートのみんなと別れ…
ひとりで桃ヶ原高校に進学です。