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噂をすれば恋
第3章 さ
18時の5分前にエントランスで森川さんを待つ。
一応今日のインタビュー内容は柳下さんもチェック済みだからOK。
まぁ半ページ分だし。
何か面白い話でも聞ければ、ラッキーぐらいの気持ちで行こう。
しばらく待っているとエレベーターではなく
階段から森川さんが駆け降りてきた。
日本に帰国したばかりで
時差ボケもあるだろうに。
あんなに駆けて。よっぽどの事だな。
「森川さん。広報の山口です。何か急用ならそちらを優先してください」
そういうと森川さんは私の前で膝に手をついて肩で息をする。
「いや。ごめん2分遅れた」
そういいながら息を大きく吐き出すと
姿勢を正して胸ポケットから名刺入れを出して
私にスッと慣れたしぐさで名刺を差し出した。
「海外事業部の森川です。
大体は加藤から聞いてます。時間が取れなくてごめんね」
あぁ。この人が若くてそれなりのポストに着いているのは
それなりの理由があるんだ。
私みたいに年下の、しかも社内報なんて
仕事のうちじゃないようなモノのインタビューなのに
2分の遅刻のために、エレベーターじゃなくて
階段を駆け下りてきたんだ。
私は、この人の人気に納得した。
急いで私も名刺を渡す。
「広報部の山口です。今日は貴重な時間をスミマセン」
「いや。加藤が可愛い子とごはんに行かれるって言うから」
照れもせずにさらりとそんな事をいうこの人は
モテルと言う事を自覚しているんだろう。
一応今日のインタビュー内容は柳下さんもチェック済みだからOK。
まぁ半ページ分だし。
何か面白い話でも聞ければ、ラッキーぐらいの気持ちで行こう。
しばらく待っているとエレベーターではなく
階段から森川さんが駆け降りてきた。
日本に帰国したばかりで
時差ボケもあるだろうに。
あんなに駆けて。よっぽどの事だな。
「森川さん。広報の山口です。何か急用ならそちらを優先してください」
そういうと森川さんは私の前で膝に手をついて肩で息をする。
「いや。ごめん2分遅れた」
そういいながら息を大きく吐き出すと
姿勢を正して胸ポケットから名刺入れを出して
私にスッと慣れたしぐさで名刺を差し出した。
「海外事業部の森川です。
大体は加藤から聞いてます。時間が取れなくてごめんね」
あぁ。この人が若くてそれなりのポストに着いているのは
それなりの理由があるんだ。
私みたいに年下の、しかも社内報なんて
仕事のうちじゃないようなモノのインタビューなのに
2分の遅刻のために、エレベーターじゃなくて
階段を駆け下りてきたんだ。
私は、この人の人気に納得した。
急いで私も名刺を渡す。
「広報部の山口です。今日は貴重な時間をスミマセン」
「いや。加藤が可愛い子とごはんに行かれるって言うから」
照れもせずにさらりとそんな事をいうこの人は
モテルと言う事を自覚しているんだろう。