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噂をすれば恋
第7章 コ
「本当はもっとゆっくり付き合って婚約して、結婚するべきなんだろうけど」
「うん」
「離れている分、他の男に持っていかれないか心配。
だから!籍だけは譲れないし、譲らない。籍は入れる」
金子さんのいらぬ心配に私は苦笑いする。
「うん。分かった」
「これからの事は一緒に考えて行こう。
その時、その時で一緒に二人がいいようにしよう」
「うん」
「それから。真樹は少し甘える事を覚えろ」
苦笑いをしてそんな事をいう。
「甘やかされたら、図に乗っちゃうよ」
舌を出しておどけて言ったら
「俺に甘やかされとけ。他の男のところに行けないようにしてやる」
なんていいながら
ぎゅっと抱きしめられた。
行くはずないじゃん。
安心して。
それでも、甘やかされる感覚は心地よくて。
ほほを金子さんの胸にくっつけて甘える。
「ね。大好き」
「ん。俺も」
女にだらしないと噂の男は
私にだけ甘い、甘い男だった。
会社の廊下を手をつないでエスケープした二人の噂は
また、別の「噂」――――♪
END*****
「うん」
「離れている分、他の男に持っていかれないか心配。
だから!籍だけは譲れないし、譲らない。籍は入れる」
金子さんのいらぬ心配に私は苦笑いする。
「うん。分かった」
「これからの事は一緒に考えて行こう。
その時、その時で一緒に二人がいいようにしよう」
「うん」
「それから。真樹は少し甘える事を覚えろ」
苦笑いをしてそんな事をいう。
「甘やかされたら、図に乗っちゃうよ」
舌を出しておどけて言ったら
「俺に甘やかされとけ。他の男のところに行けないようにしてやる」
なんていいながら
ぎゅっと抱きしめられた。
行くはずないじゃん。
安心して。
それでも、甘やかされる感覚は心地よくて。
ほほを金子さんの胸にくっつけて甘える。
「ね。大好き」
「ん。俺も」
女にだらしないと噂の男は
私にだけ甘い、甘い男だった。
会社の廊下を手をつないでエスケープした二人の噂は
また、別の「噂」――――♪
END*****