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第23章 嫉妬
いらっしゃいませと言いかけて気付いた。


夫だ。


「どうしたの!?」





『近くで取引があるんだけど早く着いちゃったからね。いつも妻がお世話になってます。美織の夫の高崎圭吾です』


南くんに会釈をしながら、夫…圭吾は微笑んだ。
それにつられて南くんも

『こちらこそお世話になってます!南修士です』

とお辞儀をした。





『…南…くん?』

南くんの名前に何故か反応した圭吾。
不思議に思ったけど、そのあとすぐに


『アイスコーヒーひとつ、お願いします』


普通に注文したから、その後は気にしなかった。
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