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第24章 最後の晩餐
「…え?」




意味がわからない。
ずっと優しかったじゃない。
昨日あんなに優しく抱いてくれたじゃない。




『好きな人ができたんだ。』




「じゃあなんで昨日…」

じゃあなんで昨日抱いたの?






『最後の記念の一発ってやつだよ。美織のカラダ、良かったよ』






薄く笑いながら発せられるセリフ。
こんなの圭吾じゃない。
誰?
これは現実?




『これ、もう書いてあるから』


そう言って広げられた紙は離婚届。





『美織に落ち度はないよ。悪いのは全部こっちだから、慰謝料とかの要求は言う通りにするよ』





言いたいことだけ言って、圭吾は出勤していった。
私はリビングのローテーブルの前から動き出せなかった。
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