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学園物えっち短編集
第1章 近距離恋愛
「こうちゃん!あと1分待ってぇ!」
「……うん。」
洗面所から飛び出して、自分の部屋に鞄を取りに行く途中に玄関で待っているこうちゃんこと航平(コウヘイ)にそう声を掛けた。
急いで自分の部屋から鞄とスマホを取って玄関に戻った。
「こうちゃんお待たせぇ!」
「…ん」
「もう!咲梨(エミリ)!あと5分早く起きたら毎朝こんな急ぐことないでしょ?」
「はーい!わかってるって!いってきます!」
「…いってきます」
「いってらっしゃい!」
こうちゃんと二人で家を出る。
また遅刻ギリギリの時間…
「ん」
家を出るとこうちゃんが手を差し出してくれる。
こうちゃんの手を掴むとこうちゃんは私の手を引くようにして早足で学校に向かった。
「こうちゃん…いつもギリギリの時間になっちゃってごめんね」
「…いいよ。別に…今に始まったことじゃないし」
こうちゃんは背が高くて、カッコ良くて、優しくてクールな私の大好きな………
従兄弟です……。
高校生になっても毎朝手を繋いで登校していて私の世話役みたいになってしまってます。。
私のお父さんとこうちゃんのお父さんは兄弟仲が良くて家も二世帯住宅でこうちゃんとは家も一緒。
私は小さい頃からこうちゃんの事が大好きで、初恋もこうちゃんだしこうちゃん一筋だけど…
こんなに近い存在だと告白して振られた時どうすることも出来ないので、どちらかが家を出る時までこの気持ちはしまってある。