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学園物えっち短編集
第20章 桜舞い散る中の君




春休み。




俺はちょうど1年前に桜さんと出会った学校の桜の木の下に来ていた。





桜さんのお母さんから桜さんの手紙を預かった。





前に桜さんの家に行った時に、桜さんが隠した本棚に数冊の少女漫画といつ書かれたものかわからなけど俺に宛てた手紙があったらしい。




満開に咲く桜の木の下に座って、桜さんの手紙を開く。






吉野君へ

友達になってくれてありがとう。
私と一緒にいてくれてありがとう。
いつもわがまま聞いてくれてありがとう。

もし、これを読んでくれていたら最後にお願いがあります。
頭の隅でいいので、どうか。

私の事を忘れないでください。

白雪姫の王子様みたいな吉野君には一目惚れでした。
吉野大樹君大好きです。    桜







「ふッ…だから似てないっつーのに…。
桜さんのこと忘れるわけないじゃないですか…」




涙が溢れて来て、俺は手紙を握りしめた。







風が吹いて、桜の花びらが俺を包み込むように舞った。








俺も桜さんの事が大好きです…。








*END*
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