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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと

華子が倒れて総合病院にいる――その情報しか持た無い陽輔の想像は悪い方へ流れていく。
―――何か大きな病気だったら――…!
華子のことが心配で、いてもたってもいられ無くなった陽輔。
上司に早退を願い出て会社を後にすると、その総合病院へと急いで向かったのだった。
陽輔が総合病院に到着したとき、時刻は午後4時30分を少し回っていた。
総合病院の外来は午前中で受付は終わってしまう。
救急車で搬送されたなら救急外来だろうか―――そう思い、病院の建物の脇にある救急外来の入口から中に入った。
「お義母さん!」
入ってすぐの待合室で義母の姿を見つけ、声を掛ける。
「華子の容態はどうなんですか?倒れたって。何で…」
「あら、陽輔さん。来てくれたのね。電話の途中で携帯電話の電池が切れちゃって!ごめんなさいねぇ。」
――――なんだ、この明るさは…。

