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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと

お義母さんの明るい声に、少し拍子抜けしてしまう俺がいた。
こんな風に能天気で(失礼!)いられるということは華子の躯は大したことは無いのだろう…そう信じて思って少しだけホッとした陽輔で…。
「華子は?」
「処置室で点滴してもらっているところよ。
軽い熱中症ですって。
最近熱帯夜だったし、寝不足もあるみたいね。今はぐっすり気持ち良さそうに眠っているわ。」
義母の話では華子の熱中症自体の症状は大したことは無いらしい。
ただ、炎天下の中、帽子も被らずに墓掃除をしたのが今回の症状の直接の原因なのだが、それに寝不足と過労がダブルで重なってしまったようだった。
―――華子…きっと新しい生活にまだ慣れていないよなぁ。
急に倒れた華子にびっくりした義母は、取り敢えず救急車を呼んだと話してくれた。

