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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと

自宅に戻ると陽輔は華子を寝室に運んで、ベットにそっと横たえた。
――――水分をたくさん採るようにしてくださいね。
その寝顔を見つめていたい陽輔であったが、病院で看護師から言われた言葉を思い出した。
冷蔵庫に確かスポーツドリンクがあった筈で、あれなら水分を補給するのに調度良いだろう。氷もあった方がいいだろうか――なんて思って。
華子が良く眠っているのを確認すると、華子に飲ませる水分の準備をするためにキッチンへ向かうために寝室を後にした。
***
(ん…あぁ…良く寝た…)
馴染みのある音――寝室のドアを閉める音が微かに聞こえて。
その音で眠っていた華子の意識は段々に浮上した。
―――――あれれ…私、病院に居たんじゃ…?ううん、お墓だった…?
さっきまで点滴を注射されていた様な気がするんだけれど―――…。

