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あたかも普通の恋愛小説
第11章 深海のそこまで
気がつくと郎太のベッドで眠っていた。きっと運んでくれたんだ、郎太に抱きついてその肩にキスをした。眠ってた郎太もぼんやりと目を開けると私を抱きしめ返してくれる。幸せ。
「体、大丈夫?」
「ん?」
掠れた声で囁くように会話を交わしてまだ微睡むふたり。あったかくてふわふわでいい気持ち。
「何かイキっぱなしだったから」
「私?…そっか」
途中からあんまり憶えてないけどすごく気持ちよかった。まだちょっと地味に感覚があって疼いてるかも。体は重くてダルいけどすごく満たされてる。
私の肌を撫でて郎太が笑うの。
「小鳥のこと全部知りたいな」
「全部?」
「そう。全部」
何かな。
「いいよ。すきにして」