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あたかも普通の恋愛小説
第11章 深海のそこまで


一緒に住もうか、


耳にした言葉が一瞬理解出来なくて動きが止まった。だけどすぐに頭に血が上る。一緒に住む。


「ほんとに?」

「うん」


ぎゅうって強く抱きしめられてますますドキドキ。


「ゆ、ゆめかも!どうしよう、ほっぺたつねってみて?」


テンパる私に郎太は笑って、頬をつねる代わりに胸を揉んできた。いやん、すごく感じる、夢じゃない。


「そのほうが何かと都合いいと思って」

「迷惑じゃない?」

「なんで?」


何で、なんていって。私の乳首を撫でる。ずるい。


「んん、ぁん。だめ」

「それは一緒に住めないてこと?」

「ちが、」


そのまま耳を甘噛みされてまた快楽に溺れていきそうになる。いつまでもご飯できないうちに珈琲が冷めちゃう。

そっと頬にキスをしてもう一度郎太は囁いた。


「一緒に暮らそう」


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