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あたかも普通の恋愛小説
第11章 深海のそこまで
「そういえばご飯食べてなかったね」
「あ。だからか…お腹すいちゃった」
すっかりえっちに没頭してた。あと時々寝落ち。郎太も私も夢中だったから、一度気がつくともうお腹ぺっこぺこ。
お店はコンビニくらいしかやってないかも。
「食材あれば私が何か作るけど」
「疲れてない?」
体は疲れてるのかもしれないけど、気持ちはすっきりしてる。
服を着て冷蔵庫をチェック。ハムにチーズにレタスにトマト。タマゴ。……うーん。
「パンとかある。あとは…」
「ホットサンドとサラダにしようかな?」
「いいね。じゃあ珈琲いれとく」
ホットサンドの準備をしているとやがて珈琲の香りが漂ってきた。こんな真夜中にコソコソ二人でご飯の準備とか何か楽しい。鼻歌を歌ってたら後ろから郎太が抱きついてきたから手を止めた。
「……小鳥、」
「なぁに?」
郎太の匂いがする。あったかくて気持ちいい。
「一緒に住もうか」