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あたかも普通の恋愛小説
第13章 雨と仔猫と段ボール


「前みたいに片足あげて」


私は郎太に寄り掛かりながら、片足を浴槽の縁にかけた。どんどん血塗れになる太ももをシャワーで流してから、郎太はシャワーの向きを上げた。


「っや、あ」

「中も綺麗にしたほうがいいでしょ」


指を動かしながらシャワーをあてられると、どんどん感じて来ちゃって、声が我慢出来ない。


「なんか。中がすごくキツくなってきた。指一本しか入れてないのに吸い付いてきて抜けない」

「シャワーぁ、クリにあてちゃダメぇんっ」


中を弄られてる時に同時にされると、変になる。さっきまで床に広がっていたはずの赤も、もうない。ぎゅうぎゅうと郎太の指を締め付けているのが自分でもわかる。

指が余っているからなのか、郎太はお尻にも入れようとしてきて三ヵ所同時に責められる。


「ああっ…ダメ、郎太っ…」

「すごく可愛い。小鳥がいつかおばあちゃんになって自分でトイレにいけなくなっても俺がお世話してあげたい」

「や、なんで老後の心配…あん」

「そんなとき、今日の小鳥の顔を思い出して老人になった俺も勃起する」


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